西比利亜の印象

あれっ、これって実はとんでもない掘り出し物かも?

訳文のルビも漢字も、何より概念?もぶっ飛んでるし、内容も散文詩みたい。

キリギースは、まつろわぬ民。豚が臭いを嗅ぐものを棄てねばならぬ 乳製品を摂りながらパンなしに暮らせる。

学者は曠野から何も採らない。硬いものも軟らかいものも苦いものもしおからいものも。右手の拇指の骨のない人は、フィードィル、聖人。

ペチェルブールグの羊に脂尾はなく、山羊の尻尾。

舌、達者、胸、傷む。胸、傷むなら、市場の苹果、食べな。

お前の髪、僧侶の洋墨より黒い。お前の眸、焦げた木株より黒い。お前の頬、屠った羊の血より紅い。お前の胸、新鮮な黄油のよう。お前の眸、新月の利鎌のよう。