橘外男日本怪談集-蒲団 (中公文庫 た 19-5)

縮緬の布団が呼び出した血みどろの美女が新婚初夜に現れた 布団に怪しげな怨霊が! 女の手の指と皮膚、そして抉り取られた御婦人のある場所! 遂には増上寺まで炎上させる!

残忍で我儘な家老の血を引く棚田判事 偶然にも大人になって出会う。姉や父の尋常ならざる想い出。「人間の作った曲ではない。憑かれている」

なんだかダメな人たちばかりで無駄に長い棺前結婚。なんだか、辻褄合わせた最後だたわ。

生不動は、まあ留萌という辺境の街に、逗子物語は田浦にスポットライトを当てた、というべきか。胸の病で転地療養。

帰らぬ子は自伝である。登別も伊香保も既に人気の温泉地。道新より前に北海タイムスはあったのか。