きけ わだつみのこえ―日本戦没学生の手記 (岩波文庫)

きけ わだつみのこえ―日本戦没学生の手記 (岩波文庫)

 

私の父親と祖父の間の世代。

さすがにエリートさんの文だけに、エラそうな部分がどーしても出てしまうのには辟易。

母親と「恩師」への言及が多いのにも、チトうんざり。

なにやら戦争に行く、クニのために死ぬことを無理やり自らに納得させようとするのが痛ましい。たかだか20代前半なのに。

渡辺辰夫という人の馬の手入れの話は妙に詳しくて面白かった。

木村久夫という人の「今私は世界全人類の気晴らしなく一つとして死んで行くのである」という総括?はユニーク。

読書が禁じられ、試験は自分の言葉で書けず鸚鵡返しか…今の若者みたいじゃん。