ニセ札つかいの手記 - 武田泰淳異色短篇集 (中公文庫 た 13-6)

「めがね」 うんうん、エロティックでホラーだなあ。この話。「人間というものはみんな見てる積りでも見えないんだな」

ゴジラ」の来る夜 ユーモア小説。テレビドラマのオムニバスみたい。

「空間の犯罪」 戦争ではなく、不具者になった八一 地域ボスの黒岩を憎む。

「女の部屋」 ニコライ堂の近くの部屋は臭かった。同じ男の子を三度堕胎。朝鮮人の経営する音楽喫茶で働く。活動家の弟。

「白昼の通り魔」 大島渚の映画はもう記憶にない。利にさとい女っ子にもレンアイはできるのだ。

「誰を方舟に残すか」 役にたつという基準。映画批評である。半数が生きのこるための利益。

「ニセ札つかいの手記」 自分でジカにお札をつくるなんて精神が変っている ギターの悪魔みたいなサワリの部分!