ひかりごけ (新潮文庫)

流人島にて H島とは八丈島と思われる。Q島は不明。ヤギの襲撃は捨て身で猛烈なのだと。アナキストに送り込まれた警視庁のスパイ。だから、親指を詰めて指紋を葬らなければ。

異形の者 加行中の僧侶は異形。あの世の極楽よりもこの世の方が大切。人間でなく神でもない、気味の悪い「その物」なのだ、というソレは仏陀のことかしらね?

海肌の匂い 沼津の話。S部落では、才能に応じて各人から、欲望に応じて各人へ、の組織が成立してた。「水族の女のように、なまぐさく、なまめかしい感じ」に溶け込めない町場の女。

ひかりごけ イカ漁が始まると、ロシア側もサーチライトを照らしてくる。飢えて、カモメやアザラシを喰う。分析的な前口上に続き、まさかの戯曲。中学の時に読んだの、勿論忘れてる。人肉を喰ったら、首のうしろに緑の口輪後出る。