「東京文学散歩」を歩く (ちくま新書)

まずは巻頭折り込みの「東京都電案内図」(1953年)が泣かせる。

ほー、雷門は1960年に再建されるまで何もなかったのか。

山谷堀と待乳山の惨めな描写。

ほー、吉原の見返り柳は「エメラルドの宝玉」か。
第一蝸牛庵は鳩の街の終点辺りにあったらしい。
聖坂魚籃坂伊皿子坂は行ったけど、もうどこがどこやら(~_~;)
和洋と暁星の界隈は行ったけど、確かに浮世離れはしている。
神楽坂って、戦災で焼けて変貌を余儀なくされた街なんだね。融通無碍というのは藤井氏の感想。
へー、赤城神社も焼けたんか。
あらら、グルメ情報とかいらないんですけど。
坂は山ノ手=散文的=自然主義、水と橋は下町=韻文的=芸術至上主義。なんだってさ。
ノンフィクションに見せかけたフィクションという指摘は鋭い。
169ページの地図で見る中洲!
我善坊谷は破壊され尽くした。