自由への道(三) (岩波文庫)

自由への道(三) (岩波文庫)


登場人物多すぎな上に,モンタージュだかなんだか知らぬが場面場面が地層の不整合面のように連なるのは読んでいて非常に苦痛だ。トルストイのような歴史を描く快楽もなければ,「5時から7時までのクレオ」のようなウィットもなく,シュールレアリストの気紛れな夢想とも対極に位置する。せめて人物一覧を冒頭に2ページくらいまとめろよ>訳者&編集者 もはや興味を惹くのは1938年の風俗だけになってきているのだが,うーみゅ,これでは第4巻を読む気力がなぁ…。