語学者の散歩道 (岩波現代文庫)

語学者の散歩道 (岩波現代文庫)


正直筆者のことは何も知らずに借りて読んだ(爆)が,洒脱でもあり朴訥でもある味わいのある文章で,すらすらと読めた。ふた昔前にはこういう学者がいたものだ。つなぎことばが多いギリシア語とニホン語,少ないラテン語とエイ語なんて対比から,前者は人間を主語にする傾向があり,後者は無生物を主語にする傾向がある…なんて辺りは面白い。