巫女 (岩波文庫)

巫女 (岩波文庫)


えーーーーっと,最初はベルイマン,中盤以降はパゾリーニってこって勘弁してください>ま,私見では,エイガなんて20世記でとっくに終わってる芸術ですけど…。でも,やっぱスウェーデンです。「このことまでも奪われてしまっては,もう私の不幸は極まり,まるで底なし井戸に投げ込まれたような……あれは人生で最大の喜びのはずです。それが私から奪われたなんて,それを味わえない,もう二度と体験しえないんなんて不思議なことじゃないでうか?」なんて指示語尽くしのド下ネタに始まり,「神や社を取り巻くものが何なのか,蟻の群がる蟻塚みたいに神殿の周りの山肌にしがみつくあの全ての家々に住まう人間どもによって,この神殿の評判が何を意味しているのかをのう」とキリスト教へのコンテスタシオンを貫徹し,「神々は全てに満たされ,全てを経験する。全てを――人間の幸せ以外は。人間の幸せは神々には決して分からないもので,それだから神々は妬んで人間にそれを持たせようとしないんじゃ。人間が厚かましくも幸せで,その世俗の幸せのために神々を忘れることほど神々を凶悪にさせ残忍にさせるものはない」と神々の性格の悪さを露悪させる。まーーー,でも話は退屈なんですけどね(汗)

なーんと,キミたちみーんなクォーターだったのかよ!