・ある日の街歩き#16

再び板橋駅。駅改築中。かつての、のんびりした駅風景も画一化されるのだろう。新板橋駅まで歩くが、洋包丁が同じ場所で繁盛している風なのと、本屋・古本屋が未だ残存していることにチトびっくり。中山道+首都高のクルマ社会。かつては絶望的に暗いイメージだったが、まーそれなりに明るい感じに変身している。マンションやビルが増殖して、旧い一戸建てや商店街や安アパート群が垣間見えるだけの存在になっている。そして、前回見逃したキツネ塚商店街…。うーん、7割は閉まっている。30数年前は、異常な賑わいを見せていたのだが。

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ここで、背後から若い女子のフラ語が(;´Д`) あ、そーか、東京国際フランス学園の通学路だったのか。この商店街が近道なのだろう。教員らしき西洋人にも擦れ違う。開いているインド料理屋でさんざめく女子たち。うーん、まさかこんな街になろうとはね。

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御代の台商店街の方がまだしも元気だ。滝野川西図書館で本を返して借りる。そういえば、かつてここいらのプレハブのボロボロの北区出張所に、何かの書類を出しに来たことを想い出す。

中山道を渡ってみる。かつて、自転車があればこの辺は来てみたかったが、貧乏だったので、歩くしかなかった。だから、渡ったことすら多分ない。宮元商店街はかなりヤヴァイ状況。紅葉中学の脇を通って石神井川沿いに降りるが、かなりの下り坂。ここも段丘なのかな。そして、石神井川がまた、断崖で、夜とかは結構怖そう。志水辰夫だったかの小説に、この辺での殺人事件を扱ったのがあったような記憶がよみがえる。くぬぎ緑地なんて三日月湖みたいなもんか? 反対側からF学園のグランドのサッカーの嬌声が聞こえる。埼京線をくぐり、加賀公園の手前の金沢橋を渡る。

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十条駅を目指す。左手には麗しの東京家政大学。綺麗な庭園のようなキャンヴァスが、十条付近の雑踏と好対照。十条銀座の誘惑を振り切り、赤羽まで埼京線。いずれ近いうちに十条はもう一度来てみたい。日本国憲法の10条は「日本国民たる要件は、法律でこれを定める」なる木で鼻を括ったような一文なのだが、十条に朝鮮学校があることが見事な反語になっていると考える。

えええっ、イオンもといダイエーの2Fが事実上閉鎖されている! 酒の品ぞろえとか、カフェのまったり感とか、素晴らしかったのに、赤羽原住民には拒否られたんかしら? これではフツーのグルメシティじゃんか。アホなの死ぬの?と言っておこう。

赤羽教会の前から高円寺行きのバス。昼下がりなのに客は多い。途中から、外国人の集団子連れが乗り込んできてデカいスーツケース幾つもお持ち込み、ケータイで意味不明なコトバで喋りまくる。うーん、なかなか香ばしい。あげく野方で降りるところ、高円寺まで乗っちまい、引き返せたんだろうか?

PS 今回散歩中に、胡散臭げな観音やら大仏やらを見た。敢えて何処とは言わないけど、ナンだこりゃ???