一聴ロシア民謡みたいだが、詞は正反対。マスクヴァの長女から逃げ出すシュマンドレスポワールのお話。たとえばアラブ難民にとっては、この歌の楽天性は耐え難いかもしれぬ。ニホンジンの感性だと、亡命先流刑先で思い出すのは故郷の川よりは山かもね。平均標高はブルガリアの方が200mほど高いのだけど。

 

ロッドは天性のバラードシンガーであるけれど、サビの「アイドントウォンと」の地底を切り拓いていくような力強さはロックだなあ。「心を壊した」相手への想いを綿々と訴える歌詞はカラフル。