大黒屋光太夫(下)(新潮文庫)

片脚を無くした庄蔵現実ギリシャ正教に宗旨替え。帰国を諦め、死後の埋葬まで考えての結論。

そして、唐突にも皇帝への直訴!のために、キリロラクスマンに連れられてペテルブルクへ! イルクーツクから一月余りか。

キリロは諦めることなど論外で、目的を果すため力を尽くそうという。キリロは自分とは全く異質の人間で、それはロシアというきびしい風土の広大な大地にも培われたものなのか。

女帝にも遊女たちにもモテモテの光太夫(^◇^;)

エカテリナ号に、一枚帆の禎祥丸がスピードで挑む!

ほー、将軍家斉や松平定信にも拝礼か。

法要は遺品とロシア土産の見世物の場と化す。

若宮丸の漂流民との対比も興味深い。

解説にあるロシア人のアレウト虐殺への加担は、新たな視点。