大黒屋光太夫(上) (新潮文庫)

白子浦は家康命拾いの土地。

ここで風待ちをして、遠州灘を越え、下田、浦賀、江戸へと至る。

畳表の帆布! 神籤の絶望! 飲料水も尽きた!

角を生やしたような装身具を付けた原住民の女たち。孤島にたどり着くも、乗組員は次々と死ぬ。

エト・チョワは魔法の言葉。

島の支配者の妾殺害とか、エライ展開や。

そして、座礁した船から新たなを作るとか、何ともスゴイ発想だ。

しかしまたも飢餓。また乗組員に犠牲者が。

すると日ロ混血児現る。

その妹エレナとのラヴアフェア。

あくまで帰国に拘り、ロシア語を学ぼうとする光太夫

しかし、シベリアに上陸してからも、飢餓と病気と極寒に悩まされる。

壊死した左脚をノコギリで切る。

イルクーツクにてラクスマンと出逢う。

かつてロシアまで漂流した人々の記憶。日本語学校と洗礼、