戦国日本と大航海時代 秀吉・家康・政宗の外交戦略 (中公新書)

スペインやオランダなどの列強は秀吉や家康をエンペラーと呼んだ。

好戦的な日本人を改宗させて明の征服に役立てる、というのが、宣教師の役目。

天皇イエズス会の上に信長が君臨するパフォーマンス。

明国を服属すれば、明国人がキリシタンになるのを命じ、日本人も大部分をキリシタンにさせよう、という秀吉。

日本人奴隷の売買がポルトガル人だけでなく、東南アジアの商人たちによっても行われていた、ってのは、なんだか加害者から被害者への急移行であまり信用できぬが、ふむ、女奴隷ということなら成る臍。ふむ、天正少年使節の子たちも記録に残しているのだな。

秀吉、家康の神国思想はキリスト教排除の説得言語だという。布教イコール🟰侵略と見抜いたということらしい。

家康に冷遇されたビスカイノは伊達政宗の助けで蘇生する。

伊達政宗はマニラ、メキシコ航路が仙台沖を通ることに着目した。

貿易と布教の分離をはかった秀吉や家康に対し、政宗は一体のものとした。

1610年頃には朱印船貿易は、大名が派遣するものから、商人が派遣するものに変わった。