風の息〈上〉 (1978年) (文春文庫)

羽田空域は戦後ずぅうううーっと米軍の支配に侵されてきた。そして現在も。

まーー、序詞が長ーーーいこと。当時の新聞やら雑誌やらを丹念に解説する。

阿佐ヶ谷の古書店に現れた服部和枝なる未亡人>練馬区関町1-24かよ。そーいや、清張って関町に住んでいたから土地勘があるんだよなあ。

「御国のために」と供出された買い上げダイヤに関する資料は、占領軍の命令で全て焼却! 裏では、米軍人が不正に日銀倉庫から取得したという。まー、やり放題やな。

そして、CIAとのかかわりだの、山梨のダイヤ産業だの、果てはトアロードの西東三鬼まで出てくる。

うん、こりゃ中を読まざるを得まい。