2021-10-11 ■ マノン・レスコー (光文社古典新訳文庫) 作者:プレヴォ 光文社 Amazon 売れっ子の野崎氏が足かけ3年を要したという新訳なので心して読みました。 ひもじさから過ちをおかす。しかし、それは贅沢好きなマノンの本性。 オピタルは最も下劣な女が入れられるところなのか。 身代わり美女を充てがう、とか、企まざる策略にも思えてしまう。 サンラザールからの脱走とか、フィルムノワールさながら。 だれもが好きになってしまうような女に愛されていることは確かに誇らしい。 ラストは劇的展開だが、これは悲劇とはいえまい。