ここだけの女の話 (新潮文庫 た 14-1)

ここだけの女の話 (新潮文庫 た 14-1)

前半はリア充カップルの惚気話,後半は何やら醜悪さを湛えたドロドロ系…実は田辺氏の小説をマトモに読んだのは初めてかもしれないが,一気に読めたのだから,やはり筆力は大したものだわ。昭和30・40年代の描写が,私にも薄っすらと追体験できたのだわ。最大の名言は「手放すのに未練があるという感じは,どういいつくろうとも愛の一変形であるにちがいなかった。ほかの女には渡せないという感情でしか現代では愛というものをあらわせなくなっているのかも分らない」かなあ>この小説が描かれた「現代」だけじゃないと思うけどね。

 

☆下北沢で乗り換え

まぁ,さすがに5分はかからなかったけど,何だかショボいな~。何だか全てが安普請で仮設っぽいし。次発次々発を示す電光掲示板が少なすぎだわ。急行と鈍行を分ける説があったけど,ガセだったの?