宝島 (岩波少年文庫)

宝島 (岩波少年文庫)


正直,ヤードポンド法やら独特の金銭単位やらがキツイし,船舶関係の単語も独特で,果たして少年少女に理解できるのだろうかと思うのだが,もはや人物関係も相関図とかないとチンプンカンプンなオッサンにも到底読解したとは言いがたい。父親が死んだばかりのホーキンズ少年をいかな船乗り志望とはいえ「可愛い子には…」とばかりにあっさりお宝探しの旅に送り出す母親やら治安判事やら郷士やらには,いくら重商主義以来の国是とゎいえ,なんぼ作者自身が植民地主義に批判的であろうが,帝国そのものの意思みたいなんを感じざるをえないのだ>要するにキリスト教と大英帝国の通奏低音がロコツに見え隠れするわけでさ…勿論,ジョン・シルバーの側から描き直すことも可能なわけで,そういう意味ではアニメは面白い方向に転がったかもしれないのだが,なんでアナログでは見れなくしやがったんだよ>MXって気分だったのだ。

なんだ,クソガキ向け販促アニメか,ホームレスが治安部隊と戦う話じゃないのか?