2024-03-10 ■ いやはや、清冽にして、いなせな文章である。 新川新堀茅場町下戸の建てたる蔵はなし。 水罰と書いてみずばちと読む。 湿地 は小説のよう。 鯨とり はルポ。五島からノサップまで。 夏はおしまいが未練たらしい。季節のしっぽはうやむやにしている。向島は、夏の蚊と秋の洪水。 船頭が増水した川を見て、よじればものの力は強くなる。 果ては土木工事も見に行くのだよ! 70代の幸田文! こんな女丈夫とは知らなんだ。今さらながら、他のも読んでみたくなった。