浮沈・踊子 他三篇 (岩波文庫)

昭和10年代って、まだモラトリアムな自由や享楽は存在しえたのか。しかも、御成門辺りの話。

徐々に統制や忖度が始まっても ノンシャランなのか、浮かぶ瀬もありゃ沈む瀬もある。

戦時中、わかき人達が活るために是非にも必要となすものは優越凌駕も観念であるという。

六畳間に姉妹二人と横になる。屋根上の物干し場で。千代美、平井で芸者となる。