黒地の絵 傑作短編集2 (新潮文庫)

情死がテーマ。しかし、偶然が重なりすぎ。

朝鮮戦争で小倉の太鼓が黒人兵の感情を刺激する。死体収容所と強姦された妻の臭いが重なり合う。

世田谷の奥とは豪徳寺のことか。麻布から青梅まで週二回はスゴいわ。

京城のパゴダ公園でも、一晩中、地面に臥せて眠ったこともあった。

西洋美術では古美術が民主化されているが、封建的な日本では3分の2くらいは死蔵されている。

地方新聞のゴロツキぶり、広告屋のヤミ。大して変わってないよな。で、割を喰うのは小役人とか中間管理職とか。

杉原冴子は何だか良いね。年上の女の奔放さに陥りそうなのに、何だか保守的なのが福岡的か?