幻獣の話 (講談社現代新書)

ボルヘス曰く、夢の動物学は創造主の動物学よりずっと貧しい。

高井鴻山の妖怪画は面白そう。

末尾の「いまや誰もが株と情報を操作する仲買人であり、富は生産によってではなく操作によってこそ手に入る。いまや人間こそ、かたときも休むことのないロボットである」という結語は四半世紀前に書かれたとは思えないほど現実に適合してしまった。