母の一人称の語りで一家の物語を綴る。
パン屋とバイオリン(多喜二の弟は東京交響楽団の第一バイオリンになったってのは知らなんだ)とヤソ教。小樽は大館に比して随分とバタ臭いところだった。
資本とタコを含む労働者と鉄道がやってきたのだった。
暮れのボーナスで純情な女郎を身請け。家出と自立。
そのタミちゃんから正月の贈り物に貰ったドロップスなめなめ、貰った万年筆で小説ば書く多喜二。
警察のしたことは人殺しっちゅうことにはならないんだべか。
偶然にも、母の日に読了。というよりも、対ナチ戦勝記念日である。