小田原の太郎左衛門は長吏の最大の頭であったが、江戸の弾左衛門は唯一絶対のシステムだった。
車善七との確執、胡散臭い大岡忠相。
浅草新町は長吏と猿飼の生活の場であり、弾左衛門が灯心専売権を持ち、皮革の集積地・加工地であった。
江戸の抱非人のうち、3分の2は浅草の車善七、2割が品川の松右衛門で、この二人のみが溜の管理を担った。
非人にとって、物貰いは権利であり、女太夫の鳥追は江戸のアイドルだった。
松平定信の朱子学に基づく人返し+人足寄せ場イデオロギーの非現実性!
乞胸という近世起源の大道芸人たち。
弾左衛門に近づき徹底抗戦をせまる新撰組vs 勝海舟! なんてフィクションの題材になりそう。