男子厨房学(メンズ・クッキング)入門 (中公文庫)

ふーん、まだ尊命なのね。でも、1980年頃に津村喬の本をボロボロになるまで読み込んで、狭い(未だに)台所で実践していた私から見れば、アホみたいな話だわ。まず、最初っから、牛乳なんて私の購買リストには在りえないんだよなー。

ずぼらであることは共通するけど、文化・社会的な視点はあまりない。

驚くのは、世紀跨ぎ当時って、まだ二ホンのオトコって信じられないほど遅れてたのな。そして、あくまで啓蒙的姿勢を崩さず、和中仏の料理を脱構築的に紹介する筆者の姿勢は、そんな時代への反措定ではあったのだろう。

もともと、独居生活以外にあり得なかった私から見れば、料理が愛情などではなく、技術であるのは40年以上前から自明だったわけです。