大津絵 民衆的諷刺の世界 (角川ソフィア文庫)

大津絵 民衆的諷刺の世界 (角川ソフィア文庫)

 

 大津絵の歴史は、礼拝用の宗教的な絵→戯画あるいは道徳的な教訓絵→護符としての十種の大津絵に集約された。

個人的には、大黒と外法のからみ、剽軽な鬼、ヤクザっぽい奴たち、座頭、美女、天狗と象などが興味深い。

大正期の楠瀬日年によるルネサンス柳宗悦が酷評したというエピソードも面白い。