食堂かたつむり (ポプラ文庫)

食堂かたつむり (ポプラ文庫)

 

 いやー,イイハナシダナー!ってか? 確かに泣ける話ではあるわけだが,ここまでイイ人だらけ,成就・親切・努力まみれだと鼻白むやね~それに,妙に映像的過ぎるし←間違いなく最初から映画化狙ってたろw 食い物への偏執的拘りが失語症を呼んだんだと思ってたのに,な~んだ,食慾・性慾・肉慾・血慾を再発見したってことかいな?! うーん,読みながら強烈なカタストロフィを想像してたのに梯子を外された感じ>母娘和解でいーのか,そんで?? たぶん,宮沢賢治(も,さほどは評価しないけど)の「注文」のパロディだと思うんだが,素直には評価できず…。例えば「どこかの国のお姫様にだって,本当に憶測だけれど人には言えない汚い言葉が頭をよぎる瞬間があるだろうし,牢獄で一生を過ごす死刑囚にだって,顕微鏡で何倍にも拡大しなきゃわからなくても,非歌詞に当たればキラッと輝く,宝石の欠片は存在すると思う」なんて表現は私には到底容認できないのである>「お姫様」と「死刑囚」を入れ換えない限り!!☆☆★