THE LAST SUNSET [DVD]

THE LAST SUNSET [DVD]


ベル(ドロシー・マローン,何と未だ存命)のヴァンプでファム・ファタルな姐さんぶりが素晴らしい>これじゃあ3人の男たちも手玉に取られるわけだわ。オマリー(カーク・ダグラス,こちらもまさかの未だ存命)の♪ククルクク・パロマ〜は笑えたw 天真爛漫なミッシー(キャロル・リンレイ)がオマリーの実の娘だったとゎ…。ベル「怯えて震える初な娘として…私は子供じゃない,身も心も」って無理があり過ぎるでしょw リオグランデ周辺の国境を巡る話だが,南北戦争の因縁にしても,セント・エルモスの火にしても,インディアン(「先住民」という言い換えにはどーにも違和感が…)の襲撃にしても,砂嵐の中の略奪(Jフォード譲りの斜め鋭角のベクトル)にしても,すべてが緩くて開放的で「自由」なのだ(折りにふれてスペイン語の台詞が挿入されるのもイイ)。 私のように「北国の帝王」や「カリフォルニア・ドールズ」から逆算してファンになった人間には,これこそアルドリッチの個性に思われる。母親の黄色いドレスでオマリーを誘惑するミッシーと,いかにも木偶の坊然としてベルと踊る保安官(ロック・ハドソン)の対比は何だかJルノワールを想わせた。誰だ,これをネタ映画という人は??