• 是非,昼ドラでやってくれ!


1964年の作品だが,たいして古さを感じない。バーの世界も株取引も不案内なのでよくわからんが,十分にリアリティがある。秘書からバーのマダムになり再び秘書に戻る葉子の心理と情欲も丹念に描きこまれている。既に,水俣病の影響で浄水装置が経済成長に欠かせないとする見解や,朝鮮料理の店を中国人がやっていたりといった風俗も興味深い。しかし,大阪から粟津温泉まで急行で4時間半…うーん,やはりそんな時代なのである。