• これからの地球


「子どもたちに語る」とあるが,うーみゅ子どもにはかなり難しいと思う。「結局よくわからない」という身も蓋もなさが誠実にペシミスティークでよろしいのではないでしょうか。例によって写経。

・森林があると河川の流出量は減少する。降水量の多い場所ほど流出量の増加割合が大きくなる。こうした結果は,森林からの蒸散量が草地など他の地表面に比べて大きいことを示している。
・森を捨て,稲作一本に走った江戸時代の社会に起きた飢饉は,アイルランドのジャガイモの壊滅事件と同じく,人災といえるだろう。
・いまの日本の現状では,世界人口からシュミレーションされた食料とエネルギーの需給のアンバランスから予想される2030年ごろに訪れる「破局のシナリオ」を乗り切ることはできないでしょう。「破局のシナリオ」では,増え続ける人口に比べて,生産に限りがある食料とエネルギー資源の奪い合いで,世界中で大混乱が起こると予測されています。
・クジラには80もの種類があってそれぞれがもつ特徴は違うという点です。絶滅に瀕し,地球上最大で,一番大きな脳を持ち,可愛いという性質をすべてもつクジラは現実には存在しません。
・ビニールやコンクリートを水路の底や壁に貼り付けた新しい水路を使えば,効率よく水を運べる。しかし,水が水路から漏れてこないということは,地下水を増やす効果が失われたということもできるのです。
・ラッコの数が減ったことで,ウニ類や貝類が増加した。ウニ類や貝類はコンブのような海草を食べている。ラッコをとりすぎた結果,海草が海からなくなるということが起きてしまったのである。
肉骨粉の製造方法を環境にやさしいものにかえたとたん,それまでは除去されていた病原性プリオンが残留するようになったというのが本当なら,まことに皮肉なことである。
・江戸時代の日本列島のかなりな山々は,しばしば草山か芝山で,樹木でびっしりおおわれているというのは,むしろおもに近現代の風景だというのです。
・貧困を削減するために,新たな技術支援によって深井戸が提供されると,適切な利用を超えて人はますます収奪的な利用をしてしまうかもしれない
みずほ基地の場合には,雪洞の中でビニール袋の中に排泄し,その袋を定期的に雪面の上に捨てるという処理をしていたわけです。