悪酒の時代/猫のことなど 梅崎春生随筆集 (講談社文芸文庫)

猫たたき、筆者は猫に腹を立てている。いじめるのは愛情なのだと。

ビール工場は従業員が異常に少ないという感想。昭和20年代

日本の美というものは、シンメトリーを通過しない美で、趣味や高尚がいきなりコノワタや盆栽の松にたどりついてしまう。

練馬文化というものがあるらしいのである。

民主的隣保組織だとか。スガワラ神社のイジ募金とか、ホントに未だにあるのだよ(~_~;)

筆者は先天無力体質なのだと。

合成酒でも結構酔うということにおいて、私はいささかのこだわりと不快を感じる…んだと。

大体博多の文化は、上方系統であって、それに長崎方面から来た異国文化がこれに加わる。両方の微妙な混交が博多文化の特長である。その市民の嗜好や好尚が、かくて万国無比の博多美人をつくり出し、幾多の男たちの魂を震蕩せしめた。ふむ、真理をついてる。

飯塚食堂は飲み終わったら外に出て再び行列の背後につき、いくらでも飲めたんだと。配給制度が酒をたしなまない人を酒飲みにさせたんだと。