ゴンチャローフ日本渡航記 (講談社学術文庫)

ゴンチャローフはオブローモフで知られた文豪らしい。他の作品は知らんけど。

小笠原諸島は日焼けがキツイらしい。

長崎入港の際は日本語で「おろしや国の船」と書かれていたんだと。

缶詰の仔牛肉は魚肉に、魚肉は兎肉に変わってしまう、ってのはいまいち分からん。

長崎の人口も将軍の名前も機密事項の日本人。

自国領内で異国船の客人を目にするのは、日本人の目の毒!

長崎も香港のジャーヂンマヂソン商会のように、英国人のために、農耕ではなく商売を営むようになるだろう、とは卓見であった。

幼稚で未開なくせに狡猾な日本民族

日本では仕事は早く運ばないし、急いで事を運ぼうとする弱点のある人間は好かれない。

イギリス流に有無を言わせず上陸し、許可しない場合は喧嘩を始める。それから自分の国が侮辱を受けたかのごとく訴えて戦争に持ち込むという戦法。ウンウン、見抜いてるな!

長崎を出た後、北ではなく、琉球に立ち寄ったのだな。その2日前、ペリーが保護国宣言をしてたのか!

沖縄はバイブルやオデュッセイアの如き庭園と茅屋であった!

ベッテルハイムとも出逢ったようだ。