ウェヌス―豊饒からエロスへ

ウェヌス―豊饒からエロスへ

 

 元来は子孫繁栄だったものが、ジョルジョーネやティツィアーノによってエロスそのものとなる。

ウェヌスには、天上のウラニアと、地上のパンデモスの二重人格なのだそうな。

ヴァザーリは喝破したらしい。古代文化を荒廃させたのは、キリスト教のひたむきな信仰心だと。ほんと、ひたむきさは迷惑になることは断然ある!

放尿する男の子が多産の象徴であるってのは知らなかった>小便小僧はそういうことだったのか? そして、あろうことか、古代ローマ時代には小鳥の形の男根の鈴が魔除けに使われていたんだと!

マネのオランピアはというと、俗悪なウェヌスとでもいえようか?

オルガン奏者=フェリペ2世ウェヌスに発情の図!

ミケランジェロレダがアスリートみたいやw

彫刻=フィレンツェVS絵画=ヴェネツィアパラゴーネ!  

 そしてまた、裏返しのヴェラスケス! ゴヤのヌードと着衣のマハ!

もう感嘆符ばかりだが、チト興奮しましたわさ。

 ジョルジョーネとティチィアーノは最も現在的な作家かもしれない。正妻こそがエロスである。成程。