随分と前にイタリアの美術館巡りをしたときに、一番印象的だったのはラファエロでもミケランジェロでもなく、カラヴァッジョだった。

決闘で死んだプーシキンと違って、決闘に勝ってしまった故のカラヴァッジョの転落人生。

浪費家で短気 信仰がなく、不潔。あまり付き合いたくないタイプだ。

17世紀初め、ルーベンスはローマでカラヴァッジョ風の祭壇画を描き、ベラスケスはセビリアでカラヴァッジョ風の風俗画を描く…ということがあったのだ。