日本酒の科学 水・米・麹の伝統の技 (ブルーバックス)

日本酒の科学 水・米・麹の伝統の技 (ブルーバックス)

 

 ・生酛で育った酵母は、しっかりと糖分を食べて発酵を行い、雑味成分が少ない。

・ワインは発酵のみ、ビールは糖化の後に発酵、日本酒は糖化と発酵を並行的に行う。それぞれの糖分はグルコース・マルトース・グルコースである。

・蒸米は外硬内軟が良いとされてきた。デンプンが完全にアルファ化され、表面がべたつかないのだと。

・灘の宮水の硬度は180、伏見の御香水は40くらい。

清酒酵母はストレスを感じるアンテナが壊れている。

・米だけの酒は、純米酒と異なり、麹米15%以下、三等以下の米でもよいので安価。

・樽酒は口中の油分を洗い流し、魚介類の旨味を引き出す。

・料理酒の中に糖分や食塩を加えたものは、酒税対象外となる。

 ちと、月桂冠の宣伝部分はあるものの、まずまず分かりやすい。化学の話になると、キツイが。