・不安の季節(Dマライーニ・角川文庫)

何と39年前に古本屋で90円で買った本が出てきた>何と,アマゾンに画像がナイでやんの(^O^;) まぁ,よくある青春小説かと思って押し入れにしまい込んであったものと見える。http://nogawasunam.hatenadiary.jp/entries/2015/10/22

のようなことなど知るよしもなかった(訳者も望月氏ではなく青木日出夫氏)。

でも,通俗的なお話ではある。60年代のイタリアは,日本よりは性的に進んでいたのだな>カトリックの建前はともかく…。主人公の母親はあっさり死んでしまう>貧農出身でローマに出て勉強していたが,結婚してすべての野心を失くしてしまったという設定。父親は鳥かご作りにしか興味のない男。主人公の付き合う男たちも身勝手な人間たち>結局,妊娠堕胎…というお決まりコース。漂うモラヴィア&アントニオーニの倦怠臭…。あとがきで,英語版・仏語版を使用した…とあり,原語訳ではなかっらのかよ(*_*; ☆