イワン・イリッチの死 (岩波文庫)

イワン・イリッチの死 (岩波文庫)

 

夫婦生活というものは…はなはだ複雑な骨の折れる仕事に過ぎない。…世間から是認されるような作法にかなった生活を営むためには,この夫婦生活に対しても,勤務に対すると同じく,一定の態度を作りあげなければならない。…で,イワン・イリッチは…家庭生活から,食事とか,寝床とか,そういう妻の供給し得る便宜と,世間によって決められている上品な外部的形式(これが何より肝心なことである)のみを要求した。その他の点においては,軽い愉快さと上品さを求めるに過ぎなかった。

 うん,ココだけかな,テイクノートしたのは…。まぁ,苦しまずに死ねればいいなあとは思うものの,俗物には俗物なりの苦しみ方があるとはいうものの,トルストイにしてはツッコミ不足だなー。★