アベノミクスの終焉 (岩波新書)

アベノミクスの終焉 (岩波新書)

 

 しかし,経済学は占い稼業だよなー。

・本当は効果がないとみんなが知っていても,自分以外の人々が効果があると信じているとみんなが誤解していれば,株価上昇と円安が生じる。さらに,本当は効果がないとみんなが知っていて,みんながそれを知っていることをみんなが知っていたとしても,みんながだまされたふりをして行動するとみんなが思えば,株価上昇と円安が生じることになる。

・現役世代が減少する日本では労働供給は減少している。そのため,比較的低い経済成長率でも,労働需要が労働供給を上回ることになる。

ケインズ派は,インフレよりも失業を重視した。…70年代のスタグフレーション後,フリードマンは物価安定を第一の目標に掲げた。

・今では,アメリカは世代間の階層移動が少ないことは,よく知られるようになっている。逆に世代間の階層移動が断然多いのは,スウェーデンなど北欧の福祉国家である。実際には,結果の平等は機会の平等を促進するのである。

 ・円安にもかかわらず,輸出は思ったようには増加しない。逆に日本の主力輸出品の輸入が急増している。輸出不振が円高にあるという前提を疑うべきであろう。

なんてあたりが面白かったです。大部分はよくわからないんですけどね。☆☆★