ルブランの文章は意外にも難しい。そして美文だ。消去法って proceder par eliminartion っていうのか。「ルパンは今や…みんながルパンだ」「自分でも自分が誰なのかわからない」「どうしていつも同じ外見でいなくてはならないのか?」

しかし,コダックの小さなカメラの中の黒いなめし革の隙間に,宝石やカネを隠せるものだろうかしらん?? 顔はともかく,体型やサイズまで変えられるというのはどーなんだ?!

まぁ,実際の主役はネリーちゃんだよなー。お嬢様の「ちょっと悪事に肩入れしてみましたの」的な振る舞いがとてもイイです。

ホームズ(いや,ショールムズか)のフラ語ってのは面白い。逆に,ルパンがエイゴを喋っても違和感はなさそうだが…。ホームズの鋭い視線に「クリシェ(ネガ)をとられた」と感じるルパン。この辺はスリリングだ。☆☆