ガリヴァ旅行記

ガリヴァ旅行記

 

 何とか読み終わりましたよ。37年前に古本屋で100円で買った文庫本。リリパットやらラピュタやらヤフーやらは,37年前にはここ迄ポピュラーではなかったことを考えると感慨無量。しかし,それにしても読みづらかった。何しろヤード・ポンド法撲滅委員としては,メートル法への翻訳がないのはイメージの想像しにくいのである。

たぶん日本語だろう,しきりにクリスティアノスという言葉を繰り返しながら,なにか物凄い剣幕でまくし立てていた。

そもそも弁護士などという奴は,ほとんど揺籃の中から虚偽を弁護するようにしこまれているのだから,一度正義を弁護するということになれば,なんのことはない,河童を陸へ上げたも同然である。

いったい裁判官というものは…ことに子供の時から,ずっと真実,公正といったことには,ことさら偏見を持つように教育されてきているのだからたまらない,虚偽や偽誓や圧制の肩を持ちたがるのは,もはや彼らの宿命だとでもいうより仕方がない。