マルテの手記 (新潮文庫)

マルテの手記 (新潮文庫)

世評に反して,私にはイマイチだった。「自分だけの特別な死に方をしようというような望みは,いつとはなしに薄れてしまった。やがて,自分だけの死に方も,自分だけの生き方と同じように,この世の中から跡を絶つだろう。何もかもがレディー・メードになってゆく。…ただ人間はできあいの服に手を通せばよいのだ」なんて序盤は期待したんだけどなあ…。天使が男性であろうと,愛せらる人間が愛する人間に変わろうと(-_-;)