![マンダラ国家から国民国家へ: 東南アジア史のなかの第一次世界大戦 (レクチャー第一次世界大戦を考える) マンダラ国家から国民国家へ: 東南アジア史のなかの第一次世界大戦 (レクチャー第一次世界大戦を考える)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51pS37npzwL._SL160_.jpg)
マンダラ国家から国民国家へ: 東南アジア史のなかの第一次世界大戦 (レクチャー第一次世界大戦を考える)
- 作者: 早瀬晋三
- 出版社/メーカー: 人文書院
- 発売日: 2012/06/07
- メディア: 単行本
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本文よりも下の注が面白かった。
・ヨーロッパでは,(コメは)製本用などの糊,蒸留酒製造過程に必要な原料,家畜の餌,貧困層の代用食などの需要があった。
・ガンピール…阿仙薬。古くは万能薬として用いられ,正露丸や仁丹にも配合されている。近代になって,茶系染料や皮なめしなどに大量に用いられた。
・ユーラシアン…欧亜混血の総称であるが,インドネシアではとくにオランダ人とインドネシア人の混血者をさす。
・(第一次)大戦中に水田と畑地の割合が逆転し,その後水田の割合が五〇%を超えることはなく,しだいに減少していった。増えた畑地は森林を開墾したもので,森林の減少によって山の保水力がなくなり,川の流量が極端に不安定になって,雨季には大水や洪水,乾季には渇水が発生し,水資源の確保が困難になった事例が報告されるようになった。また,サトウキビ栽培と製糖過程で大量の水を必要とし,水田耕作のために充分な水が得られない地域もあった。