• 「ウルトラマン」#2


バルタン星人の黄色い眼と赤い光線が不気味にスタイリッシュで,デジタルリマスター版で少しキレイになったかな。それにしても,この回は脚本(千束北男=飯島敏宏)が素晴らしい。いきなりイデとフジがテレビ画面に向かって語りかける斬新なカット〜既に38時間の中に物語が完結していることも示される。…だけど,二段ベッドに隊員服のまま寝るというのは劣悪な労働条件だな〜フジ隊員の場合はソソるものがあるけど(爆) そしてホシノ少年が早朝から専用車に無断で乗り込み「競馬の中継」を行う不良っぷり…。費用対効果ゼロの核ミサイル禿鷹だの,イデの宇宙語「キエテ・コシ・キレキレテ」だの,「キチガイ」「発狂」だの,イロイロと香ばしい。しかし,「生命とは何かわからない」と言いながら「地球は我々にとって住みよい処になるだろう」「20億3000万ほどが見えない宇宙船の中にバクテリア位の大きさで眠っている」っていうのは解釈が難しいな〜。最後にウルトラマンによって宇宙船は破壊=皆殺しにされたと思われるのだが,そこには生命はなかったということなの?? 16話で出現した残党は何? 関係ないけど,最終話でゾフィーさんは命を2つ持ってたよな〜うみゅー。一方,ハヤタの「地球の風俗習慣に馴染み,地球の法律を守るならば不可能なことではない」という大雑把なリベラル理論もぶっ飛んでいる。地球の風俗習慣や法律こそが途方も無い多様性に富んでいるわけで,そこを十把一からげにしてしまうのは,この人が宇宙人に過ぎないからなのだろうか。でも今,例えばオバマ辺りだったら,20億のクリスチャンと20億のムスリムは共存できないとかほざくんだろーな(;´д`)  シルヴィー・ヴァルタンがブルガリアからフランスに亡命したのとはダブルスタンダードなんだろーし。