- 中等遊民
- 作者: 梶井基次郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1954/04/25
- メディア: 文庫
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大正デカダン・関西インテリ・胸の病で夭折…という辺りが如何にも(-_-;)で,ずぅっと敬遠してきて,今回初めて読んだのだが,やはり極めて難解だ。ある意味,ガロの漫画を小説化したような感じ。「冷静というものは無感動じゃなくて,俺にとっては感動だ。苦痛だ。しかし,俺の生きる道は,その冷静で自分の肉体や自分の生活が滅びてゆくのを見ていることだ」なんて部分は面白い。作品的には「冬の蠅」や「交尾」が好み。