• 短編も悪くはないが

昔日より (講談社文庫)

昔日より (講談社文庫)


私が偏愛する数少ない(ほぼ片手以内)現代作家の一人だから,さすがに期待は裏切らないが,やはり中長編でこそ…の感は免れない。基本的には武士道(似非であれ離脱であれ解体であれ)の話に傾いているのも,チト不満。しかし,黒左衛門・清雲院・弥次衛門・新三郎・朋代・子竜・おたき…といった感情移入できる個性を創造する才能に関しては脱帽(^_^;)