中世の食卓から (ちくま文庫)

中世の食卓から (ちくま文庫)

 

 もしも、12世紀のように、パリが豚を排泄物や生ごみを清掃者として「雇って」いたら随分と変わっていたろうな。

中世人は直接指で触れて食べる甘美さを知っていた。

リア王では、サラダは牛の糞と同格。

あとがきを見て少し驚いたのだが、この文章群は1987~91年に明治屋発行の「嗜好」なる雑誌に掲載されたものだということ。まだ、そんな余裕があった時代なのだな。