戦後ギャグマンガ史 (ちくま文庫)

戦後ギャグマンガ史 (ちくま文庫)

 

 コミケ創成期の仕掛け人として著名だが、その一方で大変な理論家でもあったことがよくわかる。ま、笑いを論理的・哲学的に考察するとシンドイもんになっちまうんだけど。

・赤塚はマンガ表現において非日常へ向かい、山上は日常に向かう。抽象と具象ーーグロテスクもエロチシズムも、そして笑いも、具象の側に軍配が上がるだとうことは、まちがいのないところだ。