斜陽 (新潮文庫)

斜陽 (新潮文庫)

 

 実は初めて読んだ。本郷片町の華族屋敷から,駿豆鉄道への落ちぶれ様は説得的。他の動物になくて人間だけにあるのは「ひめごと」ですかそうですか。後半は一転して,作家の本性が疾風怒濤の如く展開されるが,既にその年齢を過ぎた読者にはなかなかにツライものがある。身ごもることが革命ですってよ(*_*; 禅林寺の近くに長いこと住んでたけど,私は「津軽」以外は太宰ってさして面白いと思わないなー。☆