日本の居酒屋文化 赤提灯の魅力を探る (光文社新書)

日本の居酒屋文化 赤提灯の魅力を探る (光文社新書)

 

 漏らす気―の名文がまた読めるだけで、酔っぱらえる。

冷静な分析なのに、どこかとぼけている。

欧州人(特に英国人)ならユーモアという名の上から目線になるところを、米国人の無手勝流でかなり直截な結論が気持ちいい。

「第三の場」はホモソーシアルな場所であるという指摘は興味深い。

そして、釧路や気仙沼から金沢、京阪神、広島、博多に沖縄…などなど、日本中の酒場をうろついているのだな。

第五章の店の外観からの推理なんて、ものすごく私の感性に近しい。

でも、それが解ったうえで、敢えて家呑みしかしないのだがね。