これもまた、ほぼ同年代筆者の本。

劈頭の多々良島…からして、よくできている。江戸川由利子(のそっくりさん)がチルソニア遊星人だとか。まぁ、怪獣が死骸としてしか登場しないのは寂しいのだが。

事故った原発をバルンガが食べるという発想も悪くない。

正義は相対的なものだが、デットンとは渋い。ジャミラの融けた内臓も趣深い。で、ノスフェルって何??

悪魔っ子の話にインスパイアされた影が来るは興味湧かず。

変身障害はセブンが意外と頭悪いことが示されて、宇宙人ともども何やらドストエフスキーみたいで、それなりに読ませる。

ラグビースクールはオヤジギャグだが、足型屋のアイディアは斬新で、怪獣産業なる国策をも皮肉って読ませる。

痕の祀りは全く興味の圏外で、ムリ。